標本 - sample preparation -

アリの標本づくりは、昆虫の標本作製の中で一番簡単です。チョウやガなどの展翅(てんし)、カブトムシやクワガタなどの展足(てんそく)の方法は材料やテクニックが必要ですが、アリの標本はだれでも簡単に作製できます。みなさんもチャレンジしてみて下さい。

※採集・標本のイベントも受け付けています。詳しくはココ


(材料)①昆虫針

    (有頭志賀昆虫針 3号)

    ②木工用ボンド

    ③ケント紙

    ④発砲スチロール

    ⑤標本にするアリ

    ⑥スクリュー管瓶

    ⑥エタノール

    (70%以上)

 

(道具)①ピンセット

    ②キムワイプ

     ※ティッシュも可

    ③つまようじ

    ④双眼実体顕微鏡      ※作製時にあると便利



(方法)①スクリュー管瓶にエタノールを

     入れる。

    ②採集したアリを①に入れる。

     ※数時間は放置

    ③キムワイプの上に②から取りだ

     したアリをのせ乾燥させる。

     ※5分程度

    ④ケント紙を三角形に切る。

     (底辺4mm×高さ6mmの二等辺三角形)

    ⑤三角形に切ったケント紙に昆虫

     針を刺す。

     ※発砲スチロールを台にして刺すとやり易い

    ⑥三角形のケント紙の先にボンド

     を少し付ける。

      ※つまようじを用いる良い。

            ⑦ボンドの上に乾燥させたアリを

     付ける。

     ※脚が付いている胸部の部分をケント紙の先

        に付ける。

    ⑧アリの種類を調べる。

     (参考)日本産アリ類画像データベース

    ⑨標本ラベルを作る。

    ⑩作成した標本ラベルを⑦に刺し

     たら完成

    ⑪防虫剤を入れた昆虫箱で保存す

     る。

     ※半年に1回防虫剤を取り換えれば、半永久

        的に保存することができる。

①エタノールを入れる

②アリを①にいれる

④昆虫針を刺す

⑥ボンドをつける

⑨標本ラベルをつくる

③紙を三角形に切る

 

⑤アリの体を整える

⑦先端にアリをつける

⑩標本ラベルをさす



◆おすすめ顕微鏡◆

アリを拡大して、そのまま撮影できるすぐれものです!

コンパクトに折りたためて、持ち運べる顕微鏡です!ライトが付いていないので、別途で買う必要があります。

家で観察するときに使うとよいでしょう。電源があるのも便利です。



◆参考文献◆